日本象牙彫刻会
トップページごあいさつお知らせ会員紹介展覧会情報受賞作品一覧教室案内公募
 

第34回 日本の象牙彫刻展

伝統の象牙彫刻技術法を受け継いだ作家たちの足どり

 日本における象牙の工芸的工作は飛鳥時代(7世紀)に中国より他の文物と共に渡来したと考えられます。象牙彫刻は正倉院御物の中に種々ありますが、1200年以前から存在しその後の時代においても物差し、櫛、碁石、刀鞘、撥(バチ)などいずれも貴重品として高家、雅人に愛され、400年の歴史をもつ根付は多くの庶民にも使用されました。
 象牙の置物は明治10年の博覧会で「精密巧妙且ツ極美ノ観ヲ供セシハ象牙細工ヲ似テ最首トス」と表され14年の博覧会の会場を「真っ白に埋める」ほどの盛況を呈しました。
 本来、硬質でかつ粘りがある象牙という素材は、普通の刀をあてて工作することが難しく、複雑な技法が要求されました。この技術的困難を解決したのが、江戸末期「左刃」の刀の発明です。現在、東京都台東区谷中の延命院にある「左刀一派記念碑」には、伊勢生まれで大阪の住人「徳蔵」が、その刀法を江戸の「山田潮月」に伝えたとあります。いまその詳細は不明ですが、この画期的な技術革新をきっかけとして多くの作家がこの技法を駆使し、明治時代の絢爛たる象牙彫刻界を築き上げました。
 日本象牙彫刻会は、この明治期の彫刻界に生まれた諸会派の流れを汲む作家が集結した団体です。現在ではワシントン条約による象と、象牙の保護の重要性を充分認識しつつ作家活動を続けてきた結果、平成11年、日本に限り試験的に一部象牙の輸入が 認められました。
 今後も、日本象牙彫刻会は、象と象牙の保護を念頭におき、伝統の保存と継承を実践してゆきます。
 昭和53年の第一回展にはじまる本展も今回で第34回展となります。象牙彫刻の美と精緻な伝統技法の世界をご堪能ください。

第34回 日本の象牙彫刻展
<< 公募>> 象牙を使用した手彫りの象牙彫刻創作作品

催事のご案内

●会場
高島屋 東京店 8階ホール(東京メトロ日本橋より徒歩1分)/p> ●会期
平成23年9月28日(水)〜10月2日(日)午前10時〜午後8時(最終日は午後6時まで)

  1. 象牙彫刻の掌鑑賞
    根付や小置物の作品を掌で触れ触覚芸術として鑑賞してください。
  2. ミニ体験コーナー
    伝統の左刃を使い象牙彫刻の世界に少しだけ触れてみませんか?
  3. 製作体験コーナー
    世界で唯一のあなたのアクセサリー(作品)を象牙で創ってみませんか!オリジナルの教材を選んでいただき、上品なつやと感触を楽しんでもらえるよう作家講師がご指導します。<<参考作品>>
  4. 諸道具・材料等の展示
  5. 正会員作品展示即売会
    会場で象牙の正会員作品(根付・小根付や装身具等の手頃な作品)を特別価格にて展示即売致します。